
一言で言うならSF西部劇。
地球と似た歴史を辿った星の、合衆国。
大きく違ったのは、そこには先史文明の遺産であるガンドライバー(以下GD)と呼ばれる人型兵器が存在していた事。
そのため、作中世界ではGDの動力源としての金を採掘する目的でゴールドラッシュが起きています(この星で金と呼ばれる鉱物は放射性同位体。GDの動力系はIPGという原子力バッテリー)。
他にも、実際の歴史と同名の事件や登場人物が出てくるのも魅力。
敵側にナポレオン3世、味方側に才谷屋梅太郎(坂本龍馬)等が出てきます。
主人公のディックが懸命に貯めた砂金でGDを買おうと出かけたある日、ワッシュ(白人)のGDが家を襲う。帰宅した際に撃たれて大怪我を負うディックだが、父のお陰で九死に一生を得る。
やがて父親が隠し持っていた”神像”を受け継ぎ、攫われた妹を救うため南北戦争の渦中に飛び込む事に。
そして歴史の裏に隠されたこの星の真実を知る事になる。
各巻末の頭が痛くなる程詳細な設定資料集が圧巻です。
普通、発電しようとすると何らかの力でタービンを回すイメージが有りますが、GDの発電装置IPG(Isotopic Powered Generator)の場合は放射性同位体をエネルギー源にゼーベック効果という熱電発電を採用しています(原子力バッテリー)。
何と言うマニアックな動力。
このゼーベック効果、実際に原子力バッテリーとしては宇宙探査機、その他では腕時計、熱電対等に利用されてるらしいですが、ロボット物では珍しい設定ですよね。
熱電対ってそうやって温度測ってたのか。
たかしげ宙が書く外伝小説『ガンドライバー~遺産(ザ・レガシィ)~
内容はともかく文章あんまり上手くないですね。
で、小説の巻末にも科学技術解説が。
EXThiBシステム(EXpert Think Back。GDの操縦サポートシステム)が漫画の方より分かりやすく説明されてて良かったです。
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