「サンタがくるぞ!くつしたをかくせ!」
乙一と羽住都コンビの絵本。
不思議な内容で、読み手には、読み終えた後にどういうことなのかと考える余地があります。
が、俺にはよく分かりませんでした。
とりあえず羽住さんの美麗イラストと乙一のおもしろあとがきが味わえるのでそれで良しとします。
GOTHICの略だが 建築様式とはあまり関係がない
それは文化であり ファッションであり スタイルだ
人間を処刑する道具や 拷問の方法を知りたがり 殺人者の心を覗きこむもの
人間の暗黒部分に惹かれるものたちが GOTHと呼ばれる
僕と クラスメイトの 森野夜がそうだ
第一話 暗黒系 Goth
森野夜が拾ってきた、連続猟奇殺人の犯人の手帳。
そこには殺人の様子が細かく記されていた。
その手帳が本物かどうかを調べるために、手帳に書いてあるまだ報道されてない死体を探す”僕”と森野。
苦手な人は苦手かもしれませんけど、俺は引き込まれました。
第二話 リストカット事件 Wristcut
”手”を至上のものと考え、あらゆるものの手を切断して肉体から手を”解放”し、コレクションする異常者。
その正体に気付いた時、”僕”も手が欲しくなり、犯人宅へ忍び込む。
やっぱりこれですよ。このラストの気持ち良さが乙一作品の魅力です。
第三話 犬 Dog
頻発するペット誘拐事件。
犯人は少女と犬。
ユカの命令で相手を殺す”私”
ユカの目的は…?
途中で気付きながらも、何度も否定したはずの結末。
唯一不自然さを感じた話でした。
第四話 記憶 Twins
ある日、不眠症に悩まされる森野。
こういう時は首に紐を巻きつけ、絞殺死体になった自分を想像すると眠れるという。
だが、どの紐もしっくりこない。
森野が探す理想の紐とは…。
紐を探しに大型雑貨店に行った森野と”僕”。
そこで会った”僕”の妹を見て、森野が話し始める
自分にも妹が居たと。
これで森野は少しでも楽になれたのでしょうか。
第五話 土 Grave
人間を生き埋めにしたい衝動に駆られる男。
最初の被害者は彼を慕っていた男の子。
二人目は…。
結末を読んで、暗い気分になりました。
この本の中で一番救いの無い話だと思います。
いや、他の話に救いがあるかと訊かれたら即答はできないんですけど。
第六話 声 Voice
病院の廃墟で起きた猟奇殺人事件
その犯人は…。
もう、見事としか言いようがありません。
この快感を味わいたかったら、絶対に先にラストを読むなんて事はしちゃダメですね。
この本は、この話があることでビシッと引き締まってます。
GOTH―リストカット事件

今シル幻が熱い!!
よく練られたフリーシナリオRPGで、プレイするたびにいろいろな表情を見せるので、何度もプレイしてしまいます。
ちなみにフリーソフトです。
-ストーリー-それはシルフェイドと呼ばれる世界の、遠い遠い昔のお話。
人々は空に浮かぶ島で、『理力』と呼ばれる力と共に、森に住む魔物を恐れつつも、なかば平和な日々を送っておりました。そんな中、この天空島を見守っていた一人の人間――リクレールはある時、15日後のこの島に大きな『災い』が起こるということを予知しました。
それは島の多くの生命を巻き込む、とても大きな『災い』のようでした。「このまま私が何も干渉しなければ、きっと『災い』が島を襲ってしまう……」
そう思ったリクレールは、この天空島を守るために
その不思議な力で、ある一つの生命を生み出しました。……そう、『あなた』のことです。
リクレールは、我々の住む場所とは別の次元にある『意識の海』から『あなた』を引き上げて『身体』を与え、そして『あなた』にお願いをします。
「15日後に起こるであろう『災い』の正体を確かめ、
そしてそれを阻止して欲しいのです――」――たった15日間の『あなた』の冒険は、ここから始まります。
ってことですが、15日間ギリギリまで遊んでる事も可能ですし、5日でクリアする事もできます。
早い人になると一日かからないそうです。
魅力的なキャラクターと、自由度の高いストーリー。
未プレイな方はぜひプレイする事をお勧めします